赤塚五丁目 赤塚体育館裏の暗渠
赤塚五丁目の赤塚体育館裏にある暗渠。
春ですね。散歩が楽しい季節がやってきました。というわけで久しぶりに暗渠にでも行ってみよう。ちなみに暗渠とは、元々川や水路があった場所で、地中化されたり蓋をされたりして見えなくなった場所のことです。
今回訪れたのは、赤塚体育館の裏にある場所。
この細くなっている道を進みます。
マンホールからは勢いよく水が流れる音が聞こえます。水の音を聞きながら、昔あったであろう小川を想像すると、川のせせらぎの音のように感じられます。
暗渠としてだけでなく、路地としても見ても素晴らしい雰囲気。
道端には花も咲いていました。
進んで行くと左手には壁が現れました。赤塚辺りの暗渠はこのような壁がある所が多いような気がします。
壁と壁の間に階段がありました。昔は川に降りていく階段だったのでしょうか。それとも暗渠化された後の階段なのかな。
どちらにしてもこのような古い階段は味がありますね。しかし階段の横の壁をみると、おや?何か書かれているような…
どストレートなやつ。便所の落書き。こんなものも晴天下で拝めるのが奥板橋クオリティ。
よくよく考えると暗渠は昔は川だったと言っても今は蓋をされ、下水道として使われていることがほとんどなんだから、この場所もあんまり便所と変わらんのかもな。暗渠の薄暗さと公園の便所の薄暗さは似ている気もしてきたぞ。
気を取り直して進みましょう。
しかしながら、そういう気持ちで歩いていると、脇で育てられている花たちもトイレ用の消臭剤のパッケージに描かれた派手な花にしか見えなくなってきました。
並び立つマンホールから聞こえて来る水の音も、今となってはトレイの流水音にしか聞こえません。シャーー。シャーー。
春を感じにきたはずが、いつの間にか便所を感じているなんて。
でも最近はトイレが快適すぎてスマホ片手にトイレに篭る人が続出して問題になっているぐらいだから、スマホ片手に暗渠を巡る方が健全だよな、絶対そうだよな、誰の邪魔もしてないしな、とか必死に自分に言い聞かせるのでした。
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