徳丸 不動通りの突き当たり
不動通りと言えば、高島平から徳丸へ南北に走る道路で、交通量もそれなりに多い道ですが、高島平方面から徳丸方面へ南下していくと、東武東上線に突き当たり道路が終わります。
少し手前に右に曲がりイオンの方の台地側に上がる坂道はありますが、曲がらず真っ直ぐ進むと道幅が広いまま突然道路が終わります。不動通りは元々川があったところが道路になっているので谷筋ではあるのですが、ここに来ると急に谷底感が出てきます。他の場所を普通に通っている分には、周りに坂が多いなとは思いますが、谷底という感じはあまりしません。
上にある橋は徳丸タウンブリッジで1997年開通で平成9年なのでそれほど古い橋ではありません。この橋ができる前は車で東西に行き来するには大きく迂回しなければならなかったとのことなので、昔はもっとこの谷をみんな意識していたのでしょうか。
徳丸タウンブリッジの下は駐輪場になっていて、その先には東武練馬駅があります。
こちらが突き当たりの崖の部分です。この辺りの住民でも、あまり下に降りない人にとってはここに崖があることをあまり意識していないかもしれません。
橋の下の駐輪場というのは、なんとなく薄暗くて重苦しい雰囲気があるものですが、その雰囲気を変えようとしたのか、星座の壁画のようなものがありました。現時点ではちょっとずつ絵も消えかけてきていて、明るい雰囲気にはなっていませんが…古代の洞窟に描かれた壁画の中には星座が描かれたものもあるようですが、こちらも後10年もすれば、同じような遺跡みたいになっていそうです。
橋の麓の駐輪場の少し手前には葬儀場もありました。葬儀場としては、谷底の突き当たりというベストなポジションですね。
建物の壁はトリックアートみたいなってました。建物自体は1つです。こちらも明るい雰囲気を作ろうと努力した結果なのでしょうか。
最後に台地側に上がってみたいと思います。上に上がるには階段が3つほどあるのですが、私の1番のお気に入りは東武練馬駅には1番遠いところにある駅とは反対側へ上がる階段です。
上がっていくと右手に何か看板が見えてきました。
階段の踊り場のようなところに雀荘の入り口がありました。その名も雀豪フランス。なぜ雀荘でフランスなのかと思いましたが、こちらのビルは、日本・フランス友好協会ビルと言うらしいので、フランスと関係が深いのでしょうか。友好協会自体があるのかはよく分かりませんでした。さらにこのビルには、安藤広重浮世絵美術館というのもあるようです。
フランスはFURANSUなのか。。FRANCEじゃないのか。こちらのビルは色々情報過多で脳内が追いつきません。
雀荘の方に気を取られすぎましたが、踊り場部分には反対側にも少しスペースがありました。
そこには物悲しげな少女の像が。
板橋には至るところに子供の像がありますが、この像が私は1番好きかもしれません。ここまでの哀愁を漂わせた像にはそうそうお目にかかれません。
私がじっとこの子を見つめていると、
「あなたの悩みなんてちっぽけなものよ。私なんてずっとこんなところに永遠と座らされているよ。」
と語りかけられた気がしました。
人生に悩んだら横の椅子に座ってこの子に話しかけてみてください。きっとあなたは救われることでしょう。特に西日がさす時間帯がお勧めです。
もう少しだけ階段を上がると台地に出ます。
階段の上から。
こちらの階段は夜も素敵です。もちろん薄暗くて少し怖いので夜道にはお気をつけくださいませ。
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