高島平 一階が廃墟なマンション
西台駅西口から高島通りに出た辺りの高島平一丁目にあるメゾンベールという賃貸マンションの一階部分。廃墟のようになっていますが、上は普通のマンションです。なぜこのような状態になってしまったのか。
元々は2015年までは、小僧寿しの店舗がありました。持ち帰り専門の寿司屋です。回転寿司が急拡大する中であまり売上は芳しくなかったように思います。実際、私もその頃に利用したことはなく、前を通りかかってもそんなに客で賑わっている感じはなかったと記憶しています。
そんな中、小僧寿しは2015年10月に店舗を改装して新業態「NAPOLI×小僧寿し」を始めました。
ピザ屋と寿司屋を掛け合わせたSHARE KITCHEN業態とか呼んでいて、当時はすごい斬新なお店ができたと巷では話題になっていました。ピザ屋の方は、いわゆるワンコインピザと呼ばれる500円ぐらいでピザが丸々1枚買えるお店で店内飲食も可能、小僧寿しの方も持ち帰りだけでなく店内飲食もできる居酒屋のような店に変わりました。
ですが実際は、キッチンだけを共有させたピザ屋と寿司屋が2店舗横に並んでできただけのような微妙なお店ではありました。店内の飲食スペースは、明確にピザ屋と寿司屋で分かれており、どちらかに入ると原則どちらかのメニューしか頼めないというもので、私も一度だけ小僧寿しの方に入ったことがありましたが、ピザも頼もうとするとこちらでは頼めませんと言われしまい、シェアキッチンってキッチンをシェアしただけで店は別なんかい、両方のメニューが一緒に頼めないとこの店舗の意味ないやん、と突っ込んだ記憶があります。。。
なぜそんな変な仕組みになっていたかというと、想像ですがそもそも店舗の運営会社が違ったからという理由もありそうです。実はNAPOLIの方は、小僧寿しが運営していたわけではなく、遠藤商事という違う会社がやっていてキッチンは共用でもその他のオペレーション等は別でやっていたからのような気がしています。
そしてオープンして1年ぐらい経ったころでしょうか。何の前触れもなく、いきなり店が休業状態となってしまいました。ピザ屋と寿司屋のどちらもです。どうしたんだろうと思っていたところに2017年4月に遠藤商事が破産したというニュースが飛び込んできました。
遠藤商事は、ワンコインピザ屋として、その頃は結構テレビでも取り上げられ話題になっていましたが、急拡大しすぎたようで、資金繰りが一気に悪化し倒産しました。
最近のいきなりステーキとかもそうですが、なぜ日本の飲食は無茶苦茶な急拡大をしてしまうのか。それで潰れる会社が多いのになぜ繰り返してしまうのか。
そしてその後は小僧寿しが戻ってくることもなく店舗が解体されて、今の状態となってしまいました。もう2年以上この状態でしょうか。空き店舗だとしてもこんな鉄骨剥き出しの状態で放置されているのは珍しい気がします。また店舗を誘致する予定があるのかは分かりませんが、ここは高島通り沿いながら駐車場がないので、あまり飲食店向きとは言えず、さらに駅からの距離でいうと三田線の高架下が現在、テナントを募集している状況なので、コロナもなかなか収束しない中、もうあきらめて鉄骨は撤去してしまった方が良いような気もします。見た目が非常に悪いですしね。
しかしこの西台駅の高架下もテナント埋まるんだろうか。
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