東上線の立体交差化って本当に必要?


板橋区は東武東上線の区内全線立体化をめざしているそう。



個人的には立体化は不要だと思っています。どうしても今更全線立体化を推し進める必要性を感じないんですよね。


区の資料によると、立体交差化は「交通渋滞や踏切事故の解消を図るとともに、鉄道による地域の分断を解消し、まちの一体化を確保するもの」らしい。



しかしながら高架が完成するのは一体いつになるのでしょうか。まず交通渋滞ですが、東京においても人口減少社会が始まりつつあり、車の所有率もどんどん下がっています。このような中で交通渋滞の解消ってピントがずれているようにしか感じません。


踏切事故については立体交差化すれば物理的に遮断できるので当然事故は減るとは思いますが、事故を解消するために高架化するってコスト的に見合ってるとは思えないんですよね。普段車だって歩行者の近くをバンバン通っているわけですから。


ちなみに踏切対策としては、抜本対策と速攻対策の2つがあり、抜本対策には立体交差化、速攻対策には歩車道拡幅、最新の保安設備の導入、交通規制等があるとのこと。


色んな技術が日々進歩しているのだから、高架化しなくても最新のセンサーを使ったり何なりして解消できないものなのでしょうか?

全線立体化っていくらかかるのでしょう。はっきり分かりませんが当然莫大な費用がかかりますよね。建設する時の都や区と東武鉄道の費用負担も知りませんが、結果として今後財政状態が悪化してサービスが悪化したり電車料金に跳ね返ってきたりしたら意味がないんじゃないでしょうか。一旦作るとメンテナンスコストもかかりますし。

本当に必要なら、駅舎だけ高架化して、交通量の多い駅付近の踏切だけなくせばいいですよね。全線はいらない。

23区内においては、高架化されていない鉄道の方が少なくなっていますが、板橋区はただその高架化の流れに乗っかろうとしているだけのようにも感じます。もう時代は変わりつつあるというのに。

私からすると反対に23区内にある数少ない線路を地上から見える地域としてアピールすら出来るんじゃないかとも思っています。

「鉄道による地域の分断の解消」っとはどういう意味でしょうか?

私は地上の線路がある風景は大好きですが、高架化された鉄道路線の周辺はどうしても影が多くなり、視界も悪く、薄暗い雰囲気になるので好きではありません。鉄道を挟んで両側に広がる街並みが見えるのがいいんじゃないでしょうか。

適当な事を考えながら区の資料を見ていたら、一枚の写真が目に止まりました。

(板橋区の資料に掲載されていた踏切の写真より抜粋)

左下に写っている子。電車が通るのを楽しみに待ってますよね。子供って本当に電車が好きですよね。このほんわかする日常がある光景は珍しいものではありません。

あと東武練馬駅からときわ台駅あたりまでの線路と並走している道路を自転車で通ったりするとめちゃくちゃ気持ちいいんですよね。

本当に地上にある線路を無くして欲しくない!


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